『オデッセイ』を観た。

火星の赤い地平線に人間の知恵と勇気と情熱とディスコ音楽に対する力強い肯定を刻み込む力作だった。

ガジェットのデザインや火星の嵐、セルフ手術といった描写が『プロメテウス』が決して無駄でなかったことを感じさせてくれて、それもまた嬉しい。

事故により一人取り残された宇宙飛行士兼植物学者であるマーク・ワトニーの性格や言動がコミカルかつ「何ができるか分かっている。だからやる」という信念を感じさせるので、必要以上に感傷に揺さぶられることなく、火星DASH村といった趣で楽しめた。

マーク、アレス3のクルー、NASA関係者というそれぞれの登場人物たちの描写のバランスも良かった。

そしてマイケル・ペーニャはいつものペーニャでした。