『マネー・ショート』を観た。

虚飾に満ちた金融市場に一撃を加えたトレーダーたちの痛快な逆転劇、という装いで宣伝されてるし、元々コメディ畑の監督というだけあって、気の利いたギャグをかましたり第四の壁を壊したりして、ある程度のアッパーさはあるんだけど、いかんせん自分の口からクソを垂れ流していることに気づいてない連中がいっぱい出てくるので、主人公たちと同じように観てるこっちも俯きがちになるし、遠い目になってしまう。

まあ、でも何かどの業界も同じだよな……。

主要人物だとマークと会社の仲間たちが一番ドラマとして起伏に富んでて面白かったな。

中盤、予想を外れて債権が値上がりした時にマークの右腕がバット持ってオフィスうろうろしてるのが物騒すぎて笑えた。

その流れの「上司が失せろと言っています」も。