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『アイアムアヒーロー』を観た。
よくできたアクションホラー映画で、とても満足できた。
序盤の日常が徐々に壊れていく感じもハラハラしたし、そのシメとしてのカーアクションのスリルもたまらなかった。
中盤の森での二人旅の過剰に感傷さを味付けしない淡々とした味付けにも好感がもてたし、そして何より、最終局面の神経をひたすらギリギリと締め付ける孤軍奮闘とその果てのあのキメのカットの荘厳さに打ちのめされた。
(というか、ゾンビ殺害数ランキングでかなり上位に入るんじゃないか、あの最終戦。何十人あそこで殺したのやら)
この手の映画によくある「馬鹿が馬鹿やってピンチを加速させる」という、作り手にとって都合のいい展開が無いのも誠実で良い。
主役を演じた大泉洋はやっぱり達者な役者だと思ったし、スタイルがいいからアクション映えするし、フラットな感じで話す声がやたらクールに響いて、元々見損なったことはないけど見直した。