『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』を観た。

なんで原題通り『キャプテン・アメリカ シビル・ウォー』にしないのかと思ってたんだけど、この内容ならいたしかたない……。

「国境を超えて、そして一般市民や街の損害を顧みないアベンジャーズの活動に世界各国の不満が爆発。ソコヴィア協定によりアベンジャーズを国連の指揮下に収めようとする。その結果、アベンジャーズはトニーとスティーブの二派に分かれることになり……」という話なんだけど、まあ、原作からして途中から意地と私情と失態のぶつかり合いみたいになってたので、映画の方も結局はそういう風になりましたね。

結局は「トニー、スティーブ、バッキーの三人をめぐる帰るべき家族を見失った男たちの清算の物語」という趣。

さらにそこへブラックパンサースパイダーマンの顔見せも加わるんだから、当然キャップ成分が薄くなるわな……と。

おまけに『エイジ・オブ・ウルトロン』で「大勢のために、少数を犠牲にする?馬鹿言うな、全員救うぞ!」と力強く宣言したキャップが、「この仕事ってやっぱり全員は救えないし、そこ割り切らないとやっていけないよな」とかしんみり言うわけないだろ、いい加減にしろ!……みたいな、ルッソ兄弟ジョス・ウェドンのキャップ観の相違がもろに出てましたね。

そんなこんなで、改めて振り返ると個人的にMVPはクロスボーンズことラムロウになっちゃうわけなんですが。

ビジュアルもかっこいいし、ガジェットも魅力的だし、なによりこのたった一人の男の執念が全ての引き金になったのがすごい。

そして「合流はしない」ですよ。

痺れたね。