Music Award 2008
BEST 10 SONGS
順不同です。
Late of The Pier“Focker”
Friendly Fires“Paris”
Weezer“Heart Songs”
Primal Scream“Can't Go Back”
Sigur Rós“Gobbledigook”
Foals“Balloons”
Coldplay“Viva la Vida”
ASIAN KUNG-FU GENERATION“腰越クライベイビー”
TV ON THE RADIO“DLZ”
The Vines“True As A Night”
BEST ALBUMS
!! GREAT !!
TV ON THE RADIO『Dear Science』
ゴスペル、ファンク、ヒップホップ……、彼らはこの一枚でこれまでの黒人音楽を総括し、そして未来へと続く可能性を示した。
前作よりもポップに振れたことも、個人的には支持する。
Mercury Rev『Snowflake Midnight』
音楽性が少し停滞気味だった彼らだが、エレクトロニクスを取り入れることで、ようやく一歩先に踏み出した。
美しい音と声にただただ酔いしれる。
Flying Lotus『Los Angels』
クラブシーンから現れた最先端ブラックミュージック。
サウンドのざらつきが、奇妙なレトロ・フュチャーな感じを与えている。
音の楽しさと深さに、ただただ身を任せたくなる。
The Mars Volta『The Bedlam of Goliath』
どこか冗長だった前作から一転、ハードコアっぽさを重視し、一曲あたりの時間も短縮。
しかし混沌としたエネルギーは微塵も減っていない。
相変わらずの快作にして怪作。
! GOOD !
Clinic『Do It!』
ロックンロール、ダブ、サイケ、ハワイアン……、リヴァプールの闇医者四人組はいまだ健在。
Foals『Antinomy』
ディレイがかったギターがミニマルなフレーズを反復することによるグルーヴと、ロバート・スミスを彷彿とさせる声。
これを聴いていると神経がフラットになっていい感じ。
Primal Scream『Beautiful Future』
これまでカメレオンのように音楽性を変遷させてきた彼らだが、今回はその変遷が一枚の中に凝縮された形になった。
彼らのことをよく知らない人には、これが入門編として最適かも。
Mutemath『Mutemath』
複雑に躍動するドラム、キーボードの生む淡く美しいサウンド、そしてどこかラテンの雰囲気を漂わせるボーカル。
二年前に初めて試聴機で聴いた時から大好き。
N*E*R*D『Seeing Sounds』
ジャンルを気軽にまたぎながら、鳴らされるカラフルなサウンド。
セールスは散々だったようだが、こういうカジュアルなヒップホップが好きだ。
BRAHMAN『Antinomy』
いつも通りと言えばいつも通り。
アイリッシュや民謡を感じさせる叙情的なメロディと、ハードコア経由のバンドサウンドの融合。
しかし、これまでには無かった大らかさと温かさがここにはある。
USモダン・ヘヴィネスへの傾倒が目立ちすぎた前作からの反動からか、どこかオリエンタルな趣味に走ってる。
リズムに対して意識的、挑戦的になったことがうかがえる“STUCK MAN”〜“冷血なりせば”〜“我、闇にて…”の流れは白眉。
Asian Kung-Fu Generation『サーフ ブンガク カマクラ』
基本一発録りという方式によるラフなサウンドと、ここ最近のシリアスな世界観からの脱却は本作を「もう一枚のファースト・アルバム」にした。
スパッと始まって、スカッとして、シュッと終わる。
それがいい。
総評
今年は「これだ!」っていうの無かったですね。
なんとなくエキゾチックというかオリエンタルというか、そういう雰囲気の音が聴いてて気持ち良かった感じ。
何回も言ったけど、今年はほんと新しい音楽を聴かなかったのが、痛い。
来年は色々聴きたいな。