Marilyn Mansonを観てきた。

PAの前の柵に陣取って、じっくり見る構え。

若干押しての開演。

沸き上がる声、拳、熱気。

マンソンのアイコンとしての吸引力が健在であることを痛感する。

かくいう自分も動くマンソンを見た時、一気にテンションがあがった。

セットリストはベスト的選曲に新作からの曲を挟みこんでいく感じ。

特徴的だったのは一曲終わる度に照明が消えて、途切れ途切れでセットが進んでいくこと。

だれそうで不思議とだれない。

スタンドを蹴倒し、マイクを放り投げ、唾や鼻水を撒き散らし、スタッフや客とキスをする。

“Dope Show"では照明に追い掛けられる道化を演じ、“Rock'n'Roll Nigger"ではジャムめいたパートを挟み、“Four Rusted Horses"では紙吹雪がステージを彩った。

呆れるほどクリシェに満ちたロックンロール・ショー。

だが。

一曲目から盛り上がったテンションは決して下がることは無かった。

芸の無いただただ叩きつけるようなビートが異様に気持ちいい。

マンソンがあの声で歌い叫び暴れるのが、これまた爽快である。

今この瞬間のやり場のないフラストレーションの発散として、最高の時間だった。


以下、セットリスト


We're From America

Disposable Teen

Pretty Swastika

The Love Song

Irresponsible Hate Anthem

Devour

Dried Up, Tied

Black And White

Dope Show

Four Rusted Horses

Rock Is Dead

Sweet/ Rock'n Roll Nigger

Tourniquet

Beautiful People