第9地区』、最高だった。

いろんなところで目にしたけど、「他者」についての物語として『アバター』と共通しているところも確かにあるなと思った。

(どっちも悪役が国家ではなく、企業というのもまた今日的だ)

ただ『アバター』が映像的な美しさを求める余りに捨象してしまった「汚れ」、つまり生々しさが『第9地区』にはあって、そこが個人的に両者の評価を分けるポイントになった。

モキュメンタリーの手法もばっちりはまってた。

最初の畳みかけるようなインタビューの挿入とか、感染してから色々な実験をやらされるとことか、どきどきした。

主人公のダメな奴っぷりもよかったなぁ。

ピンマイクを付ける時に手こずって、外す時にもやっぱり手こずるとことか、もう端的にダメっぷりが現れてたよな。

すぐ手のひら返しまくるし、言ってることとやってることもぶれまくるし。

で、それとの対比でクリストファーのかっこよさが際立つという。

クリストファー、頭がよくて、度胸があって、仁義に篤いって、完璧じゃねぇか……。

で、クリストファーの子供もよくできた子なんだよな、これがまた……。

あとはパワードスーツ。

アバター』のあれに比べて、こっちのが格段にかっこいいよな。

やっぱ銃火器ぶっ放してなんぼですよ、ああいうのは。

観てて震えがきた。

というか最後の20分くらい前のめりになって観てた。

ああああ、また観たくなってきた……。

というわけでまた観てきます。