アニメ版の「ダ・カーポ」、「ダ・カーポ・セカンド・シーズン」の好きだったところは「『人はみんな幸せになれる』という考えは思い上がった、傲慢な考えであり、時に悲劇すら生む。だから人はそれぞれの幸せを自力で探すしかない」という真摯なメッセージを主人公たちの恋愛模様を通じて描ききったところである。

しかし残念ながら「ダ・カーポ2」は上述の二作と比べ完成度がガクンと落ちるものになってしまった。

「ロボットである美夏を巡る人間のエゴや他者とのコミュニケーションの問題」と「主人公と幼馴染との恋愛」が平行して扱われ、そのせいで見てるこっちの参照点がぶれてしまったように思う。

おまけに上二つがそれぞれ26話使って丁寧に描かれたのと違って、「2」はその半分の13話だから言葉足らずの急展開との感もいなめない。

個人的に思い入れが強い作品だけに期待してたのだが、残念なことになってしまった。

四月から続編が放送されるらしいが、どうなることやら・・・。